クローバー観察日記・4月増刊号
連休で園芸にはいい時期になってきたからか、ぽつぽつとアクセスも増えてるし、クローバーさんたちもここ二週間での変化が大きかったので、いつもの月一更新分とは別に一本建てるよ。
今回の主なトピックはこちら。
- 花がたくさん咲いた
- アブラムシが沸いてきた
- カトレアクローバーを買ってきた
(先月号以前の記事はこちらから)
系統図
目次も兼ねて以下で紹介する各株の系統と品種・栽培方法等。
- クローバー(野生の多葉型・品種不明/Trifolium repens?)
- ティントガーネットクローバー(市販の株/Trifolium repens 'Tint'、室内栽培)
- カトレアクローバー(市販の株/Trifolium burchellianum、室内栽培)
記事全体の目次。
本株
野生のクローバーを鉢に移植して増やした株。
先月 | 現在 |
---|---|
先月に剪定をして、根を含めて古い部分を切って取り除いたけど、その後の経過があまりよくない。 葉が結構枯れていく。 新しい環境に適応していく最中なのかもしれない。 茎の先から次々大きい葉が伸びてるから大丈夫だとは思うけど、根本の方からは新しい葉が増えてこないのが現在の心配事。
剪定前の様子はこちらでどうぞ。
さし芽1号
本株からさし芽して増やした外置きの株。 ここ2週間でつぼみだったものが一気に花開いた。
先月 | 現在 |
---|---|
花にはアブラムシ対策のアルミホイルを巻いてる。 先月時点ですでに繁殖し始めてたけど、花が開くのと同時にアブラムシもひどくなった。 アブラムシはキラキラしたものを嫌うと書いてあったので家にあるもので使えそうなものの中から選んだ結果、アルミホイルをチョイスして巻いてみた。 効果はまずまずっぽい。 葉よりは花のついてる茎に集まる傾向があるので、まず集まったアブラムシを指でつぶしながら取り去ったあと、茎にアルミホイルを巻いたら、その後は集まらなくなった。 あとはハダニの場合と同様、霧吹きで吹き飛ばしつつ、全体をよく湿らせるようにしてる。
もうひとつ、アブラムシは黄色いものに集まるというのも書いてあったので、おとりも置いてみた。 マスキングテープの粘着面を表にして巻きつけた割り箸。 こちらは効果がなかった。
ゴキブリホイホイみたいに、貼り付いたところをまとめて捨ててやろうと思ったけど、全然集まって来なかった。 今集まってるのはアブラナ等には興味がない系のアブラムシなのかもしれない。
葉をよけるとその影でこそこそ集まってやがるのでうっとおしい。 しかもでき始めたつぼみによく集まるから余計にたちが悪い。
さし芽2号
本株からさし芽して増やした室内栽培の株。 4つ葉以上の葉を多く付ける株。 今は伸びた茎を別の鉢に這わせて、現在新たに株を増やそうとしてるところ。
先月 | 現在 |
---|---|
茎がだいぶ長く伸びたので、その一つを掘り起こして鉢の外に持ち出し、別の鉢の方に根付かせてる最中。
既にある根は土の中に埋まるようにして、茎も起き上がってこないように折り曲げた真鍮線を使って地面に固定してる。
今のところは元気だけど、茎がだいぶ表面を覆ってきてこれ以上伸びる余地がないし、この先高温多湿の時期になったら状況が悪くなるかもわからないので、その前に保全用の株をいくつか作っておきたい。
茎を切りはなして植え付けるやり方でも増やせるけど、そうやって増やした3号の様子を見ると、どうやら4つ葉以上の多葉が発現することが少なくなってしまうようなので、形質は維持しつつ増やしたいと思って先に根付かせてから切り離すやり方にした。 土や養分の状況でも変わるらしいけど、この2号自体がそのやり方で本株から増やしたもので、多葉が発現しやすい形質は維持されたので、また上手く行くといいな。
茎を切ってさし芽する方法(3号を増やすときに使った方法)はこちらにまとめてあるのでどうぞ。
種が作れればよかったんだけど、せっかく花が咲いたのにタイミングのがして自家受粉させようと思ったころには花が枯れ始めてしまった。 いちおうやってはみたけど、ちゃんと受粉してるか、種になるかは不透明。 有望株なのでどうにかして夏を乗り切らせたいところ。
7つ葉ができたけど、うち2枚は裏同士がくっついて剥がれないまま大きくなってた。 無理やり剥がそうとしたらやぶけちった。
さし芽3号
2号からさらにさし芽して増やした室内栽培の株。 こちらも出来たつぼみが一気に花ひらいた。
先月 | 現在 |
---|---|
処分しようかと思ってたけど、つぼみも続々増えてるのでもうしばらく様子見。
外にはみ出して土に全く触れない部分だけど、そこにも花ができるもんなんだね。 ただ日が当たらない方に伸びてるので、つぼみが出来ても咲くまでの途中で枯れるものもあった。
水耕栽培
種から育ててLED栽培実験から水耕栽培実験に移行した株。 もう2ヶ月以上土なしで栽培してるけど、思った以上に元気に生きてる。
先月 | 現在 |
---|---|
ここ2週間の間、水を入れ替える際に液肥も足して混ぜてみたけど、そのせいか若干伸びが良くなった気がする。 古い葉は枯れたけど、生きてる葉はだいぶ高く伸びてる。
そろそろLED光源を付けてるケースの天井まで届きそうになってきたので、この先どうしようか迷うところ。 実験は続けたいけど場所の問題が。
ティントガーネットクローバー
市販されてるものを増やした株。 先月の株分け後の経過はまずまず。
先月 | 現在 |
---|---|
大きい方(上の写真の右側)はしばらく生育が悪かったけど、日当たりを変えたら既存の茎から小さい葉がたくさん増えてきたので、状況は好転したみたい。
その後長く伸びた葉を切り捨てて、鉢も他の株で使う都合でひとまわり小さいものに変えた。
小さい方(上の写真の左側)は順調に葉を増やして発育自体はいいのだけど、葉の赤みが薄い。 養分がたりないかもしれないので液肥を足してみたけど、今後どうなるかな。
カトレアクローバー
今回からの新顔。 市販されてる株を買ってきた。
葉の緑と花の紫の色合いが好き。 去年もカトレアクローバーを買ってみたんだけど夏になる頃には枯れてしまったので、リベンジ。
今咲いてる花は枯れ始めてるけど、新しいつぼみができてるのでもうしばらくしたら新しく花が咲きそう。
葉っぱに黒い斑点がある。 花屋に置いてあった時点でどの株にもこの斑点が付いてたけど、これが何なのか、買うときに聞いておけばよかった。
葉の裏表どちらにも斑点があるし、虫というよりは薬剤か何かで表面から傷んだように見えるけど、自分で生成した色素が沈着してるのかもしれないし、よくわからん。
プランター
種から増やして屋外でほったらかしの株。
1月 | 現在 |
---|---|
この株は水やり以外の手入れをしてないのでとにかくハダニがひどい。 葉が真っ黄色になるまで食われてたりする。
その水やりすら忘れかけて何度か枯らしかけたけど、元気に生きてる。
そして、ようやくつぼみが出来た。 ただ妙に赤いんだよな。
シロツメクサに混じって稀にピンク色の花をつけるモモイロツメクサというのがあるそうだけど、これがそうなるのかな。 いままでほったらかしだったけど、モモイロツメクサならレアだし、大事にしようと思った。(熱い手のひら返し)
今回分はここまで。 今の所、中旬過ぎに今月の定期刊行分も上げる予定だけど、あんまり変化がなかったら休みにして次回は6月上旬にするかも。