第7話 「I wonder where I find the light I shine...」

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感想

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今日はOPの『Star!!』が無かった。 毎週、シンデレラガールズが始まる前に夜空を見るとたくさんの星が輝いてて、今日も星は見えたけど、いつも見てたとても明るく輝くたくさんの星、Star!!だけが無かった。 怖かった。

空に輝く3つの星と同じものをこれまで見てきたのに、それが無くなってしまうかもしれないっていうのが怖かった。 結果から言えば、もちろんその結果も分かってはいたけど、その輝きが失われることはなかったとはいえ、それまでの間は不安だった。 この作品は「シンデレラ」の話であると同時に「星」の話としても見てたから、OPが無いまま始まるのは、これまでいつも見てた星が突然無くなってしまったようで不安だった。 不安な中でも自分の夢を見続け星を目指し続ける卯月、信じられるものを見失いかけた後に再び星への道標を得た凛、自分自身の輝きを見つめなおして再び星を目指す未央。 3つの星が、輝くまでの道を再び進み始めた。

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もうひとつ怖かったことは、プロデューサー。 あるいは凛。

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1話の時からどうしてこういう振る舞いをするのか、なんとなくわかるような気がしてた。 6話の未央の姿に過去の自分の体験を重ねてつらくなったり苦い思い出を思い出した人がいたのと同じようなことを、今回は自分が体験したかなと思う。 見ててつらかった。 今までプロデューサーがやってきたことは自分がやったことと同じだと思ったし、それに加えて今回は不安げな表情、怯えたような表情を見せるにつれ、プロデューサーの姿に自分の心の内を見てるようで頭が重くなった。

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心を通わせることは今でも怖い。 感情を排して動くのは楽なんだ。 自分自身をただの機械のように動かす。 1話の時にPをアンドロイドのようって書いたけど、自分をただ役割をこなすアンドロイドのように置く。 そうすれば感情に揺さぶられることなくただまっすぐに進める。 ただそれも自分一人だけで進むためなら上手くけど、人を導く上でそれをやると失敗する。 ついて行けなくなって、離れる。

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みりあは「あの人何考えてるか分からない」って表してたし、同じように凛もプロデューサーが信用できるのかわからなくなった。 道だけなら作れる、でもその道をただ示されても、ほんとうにその道でいいのかわからなくなる。 結局、346プロダクションのポスターに書かれてた「心を通わせる、感動の共有」ってのは、プロデューサーにも必要だったこと。

プロデューサー自身分かってたんだろうけどね、ただ出来なかった、踏み出せなかっただけで。 再び失いそうになった時、自分のやってることが正しいのか不安になって、ラブライカの二人にイベントの事を問うことでその正しさの根拠となる答えを求めようとしてた。 未央に対して「あなた一人の問題ではない」と、まるで3人を指したような言葉を言ってたけど、これも自分にも返ってくる。 「(未央の)意思を汲みたいと思う」なんて言葉は、まさに凛が言ってたように、ある種の責任転嫁、逃げの言葉だからな。

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凛は好きだけど、やはり怖い。

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まっすぐ見てるだけあって、ちゃんと見抜いてる。 ただでさえそういう部分が怖いのに、落胆と憤りが表情にはっきりと現れてたのでよけいに怖かった。

といった感じで、今回は結構なダメージが自分に当たって来たので、話としてはいい方向に向かったけど、それとは別に自分にとっては前回の6話以上にしんどい話だったね。



あとはもう楽しい話をしよう。 今回面白かったとことか、その他細かいとこ。

まずはアルパカ。 \パカー/

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さすがにうづパカではなかったな。 まずもって、お見舞いと話をしに来たPに慌てふためくしまむーの可愛さにキュンと来たんだけど、その後ろにこっそりアルパカはじめ可愛いぬいぐるみがたくさん居るもんだから和んだわ。

今回も「笑顔」がキーワードになってたし、結局プロデューサーを導く光もその笑顔だったんだろうね。 今回迷いを見せたプロデューサーも、そこから抜け出す答えは最初から自分で見つけてたんじゃないかな。 しまむーに気付かされる形になったとはいえ。

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今回は暗い色彩のシーンが多い中で、このしまむーの家が描かれるところはとても明るくて、それまでの重い気分がだいぶ楽になったね。 島村さんは光。

一個気になったのは、しまむーの部屋のポスターが前回から変わってた事。

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346プロダクションのポスターが張り替えられて、シンデレラガールズのポスターになってる。 凛と未央に関しては「心を通わせる、感動の共有」の部分にやっと到達したと言えるけど、しまむーはまた違うところを見てるのかな。



未央とP。

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やっと同じ目線に立って話した。 アニマス赤羽根Pが2話で同じように同じ目線に立って一緒に考えてたことを思い出して、ここは今回一つの象徴的なシーンだなと思った。

同じように、凛とP。 こっちは手を差し伸べる形。 「無口な車輪」から、少なくとも御者くらいには変われたのかな。

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この公園、1話では凛と卯月、そしてPを結んだ場所。 今回は凛と未央、そしてPを結んだ場所。

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ここだけを点と点で捉えるとすれば、まだ卯月と未央、Pはまだ繋がってない形になってるんだよね。 3人+Pでは揃ってはいない。 見方によってはまだ不完全とも見えるけど、卯月は「最後まで笑顔でステージに立ちたい、今度は凛と未央と一緒に」って言ってて、その言葉を聞くとそれで十分とも思えるし、これから次第でもあるようにも思うし、どうなんだろう。



みくにゃん。

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未央の行動に憤ったりはしてたけど、「どうした?」って聞いてきた部長さんに対して「プロデューサーを待ってます」って答えたところにはジーンときたね。 今回凛がやったのと似たように4話でPの考えに触れた分、今回のPの言葉を他の子よりは信じられたのかなぁと思った。 凛とは違う形で人の心を見れる子かもね。



風景の話。

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ここで流れる『夕映えプレゼント』の歌詞ぴったりだもんな。 「夢みたいに綺麗で泣けちゃうな」って、ほんとそれ。

もう一箇所これ。

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ここ見た瞬間「道玄坂下る」ってワードが思い浮かんじゃって困ったわ。 実際道玄坂がどのへんにあってどういう場所かよく知らないんだけども。



今回はここまで。 感想を書くにはいろんなことが混ざってしまってたし、同時に劇場版アイマスと同じ「言葉に現れていないものを読む難しさ」があって、感性とそれを言語化する能力(プラス集中力)が要求されるので、なかなか納得できる形でものが書けない。 無論、話自体はいいものだった。

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次回予告

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来週は特番、8話は再来週だそうで。 とりあえず再出発の前に、振り返りながらひと呼吸といったところかな。

(2015-02-28追記)
次回は蘭子回みたいだ。 予告見るともう梅雨が明けてだいぶ夏っぽい雰囲気だね。

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今回一番好きなシーン

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走りだす瞬間。 物語が本当の意味で動き始めた、その象徴。 これからが彼と彼女たちの始まり。

今週のちえりん

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プロデューサーと会話してるところが具体的に見えたのはここが初めてになるかな。 まだ1対1ではないけど。 蘭子の言う「険しき壁を超える時」。 特に智絵里にとっては、これまでのプロデューサーだと険しすぎる壁だったと思うから、この先どんな話をするのか、これまでこの二人の距離感がほとんど見えなかった分、楽しみにしてるとこ。