ボクセルちえりんver2を作った

誕生日記念に智絵里ちゃんのボクセルフィギュアを作ったよ。 以前に作ったものとはまた違うデザインで、今回はクローバーエンジェルちえりん!

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素材・設計・工程等の基本的な部分はこれまでに作ったボクセル智絵里ボクセル琴葉とほとんど一緒。 ただクローバーエンジェル智絵里はボクセル化するとデザイン的に地味になってしまうので、アクセントをつけたり、細かい所で手間を掛けたりした。 それぞれ詳細についてはこの後で。


二作目の琴葉が完成したとき、一作目の智絵里がクオリティ差で見劣りしてしまうようになったから作り直したいなあと思ってたので、今回智絵里の誕生日にあわせて新たにもう一体作った。 一作目と同じ衣装でリベンジでもよかったけど、どうせ新しく作るなら違うものがいいなあと思って、今回はクローバーエンジェルの智絵里を作った。

当初から私服で作ろうと思ってたから、冬のメロディーとかマイフェアリーテイルの衣装も製作候補には挙がってた。 でもマイフェアリーテイルはクローバーエンジェル以上にピンク一色になりがちで工夫が必要。 時期的にも誕生日合わせならやっぱりクローバーがある方がいいなというのと、その他作りやすさと作りたさの兼ね合いで迷ったりしつつ、最終的にクローバーエンジェルにした。

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といった感じで製作しはじめて、なんとか本日誕生日までに完成。 予定よりは時間が掛かっちゃったけど、その分、出来上がりにはだいぶ満足。 細かいところでこだわったなりに、いい感じに出来た。 当然、今まで作ったものの中でも最高の出来。 アクセントとして描き込んだクローバーやリボンで多少失敗したりしたけどまぁ上手く描けたし、全体的にもふんわりした柔らかい雰囲気が出せたかなってのが今回特にお気に入りなポイント。




以下、写真と製作ふりかえりなど。

写真

全身

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アップで部分を見るとところどころ失敗はあるんだけど、引き目で見ればそんなに目立たないし、だいぶよく出来た。 色のバランスも概ねいい感じ。

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逆に、目立たないのにこだわりすぎたりもしてたので、それは時間の無駄ではあったかな。


製作中のパーツ

過程は、めんどうだったので細かく撮らなかった。 まずはパーツ単位での組み立て完了時の写真。

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そして着色完了時の写真。

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これまでは髪部分を前面・背面に分割して、仕上げが終わってから接合したけど、今回は着色時点までで一体にして構成した。


モデル

オリジナルと、ボクセル化3Dモデル。

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今回、3Dモデル上では中空に浮いてるボクセル(腕部分やツインテール部分)などはボクセルを削って接着したりした。 今回の手間の掛けどころのひとつ。


過去作

これまでのものとの比較として。 1作目の智絵里と、2作目の琴葉。

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1作目は作ったときは満足感あったけど、今見るとだいぶ見劣りする。 背面側は結構手抜きだったし。

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製作ふりかえり

ここからは今回作る上で変えたポイントとか、手間を掛けたポイントなど。 細かい製作工程等については上に貼ったほうのエントリで書いてるのでそちらと合わせてご覧ください。

組み立て

今回はボクセル(ブロック)に削りを入れて、半ボクセル分ずらしたり、ボクセル同士を噛みあわせたりしてる。 前回琴葉の時に腕の構成が見栄え良く出来たので、それを他の部分でもやるようにした。 服の袖の部分はふわっと膨らんだ雰囲気があるのでそれを再現したかったのと、ツインテール部分もカールした感じに見えるように「く」の字っぽく組み立てた。 手間はかかったけど、目論見通りのニュアンスが出たので満足。

あと服の裾の部分では生地が二重になってるようなので、それっぽくなるように半ボクセル下方向にはみ出すように組み立てた。 本当は手書きでやろうかと思ったけど、やるならフリルも書かないとイマイチな出来になるだろうし、それをやるには手間より技術が足りないので、妥協してやめておいた。

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着色

服と髪の色合いがよく出来た。 当初は琴葉と並べて置くつもりでいたから、前回同様にビビッドよりの色合いを意識してたんだけど、服の色を作ってるときに明るめにしたらパステルよりの色になって、こっちの方がいいなあってことで決めた。 結果、モデルの服のふんわり感が再現できたので、かなり満足してる。 色塗ってるときとか、仕上がったときには、うっとりしながら「あぁーかわいい、めっちゃかわいい…」って何度もつぶやいてた。

髪も同様。 これまで髪の色は塗り終わったあとも満足できず、仕方なくこれで行くかって感じだったけど、今回は服の色に合わせて髪の色もかなり練って決めた。 仕上がりは服と同じくらい満足してる。

ただまあ途中で色合いの方針を変えちゃったので、肌は若干色が濃すぎた色になってしまったし、他の部分ももう少し淡い色合いにすればよかったなあってのが反省点。 毎回色合いをだいたいこんな感じとしか決めてないので、次はちゃんと色彩設計もしっかりやらないとなあと思った。

ヤスリがけ

着色前の面取りのヤスリがけに加えて、今回は服・顔と髪の部分は着色後にもヤスリがけするようにした。 木目が見えなくなるように、まず荒く木目を塗りつぶして、一旦ヤスリがけで整えてから、本塗りする流れ。

これで結構木目は見えなくなるようになったけど、柔らかい木材を使った箇所は水分を吸うので、塗りと乾燥を繰り返すと割れが出てしまった。 なのでボクセルの境界は完全には消せなかったし、谷折りのエッジ部分はちょっと汚くなってしまった。

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描き込み

前回琴葉の時はベタ塗りだけだったので描き込みする箇所がなかったけど、今回はソックスと胸のリボンを描き込んだ。 ソックスは半分練習みたいな感じでやった。 ここは必須ではなかったし、出来もちょっと微妙。

胸のリボンの方は今回のキーポイント。 服が一色だけだと微妙だろうから、どこかでアクセント付けないとなと思ってリボンは必須とした。 ちょっと色が薄すぎたなあと思うけど、輪郭線を描くと野暮ったくなるし、とりあえず形は綺麗に出来たからよしとして、ここは70点くらい。 袖をきゅっと細めてるリボンの方も描こうかと考えてたけど、こっちは難しそうなのでやめておいた。 あとは先にも書いたようにフリルが描ければよかったけど、これも難しいどころじゃないので代替手段に。

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あと、台座に四つ葉のクローバーも描き込んでおいた。 これもクローバー畑を描く案もあったけど難しいので断念。 智絵里が見つけられるように、一個だけ四つ葉を描いておくことにした。

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髪留め

この部分は、リボンに使われてるライトグリーンとピンクの二色で塗って終わりにする方向で当初は考えてたんだけど、途中でいいアイテムを見つけたのでクローバーのアクセサリも付けた。

資材を買いに行く際に手芸コーナーに寄ったら、ちょうどぴったりな四つ葉のクローバーを見つけたので、予定変更。 最初はリボンじゃなくネックレスの方で四つ葉のクローバーを付けてやろうかとも思ってたけど、結果的にはリボンの方でよかったかなと思う。

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ちょっとゴテゴテした感じにはなってしまったかもしれないけど、満足。 クローバーを取り付けるために、ツインテール部分と干渉しないよう接着用の木片を継ぎ足したり、固定のために穴を開けたり、一旦中央のスワロフスキーを取って、釘留めしてから再度付け直したりと、地味に面倒な作業ではあった。

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衣装が無地だし、かといって装飾を描き込むのは難しかったので、どこかしらにアクセントを付けたかったのだけど、これのおかげでいい具合になったので、手間をかけたかいはあった。

仕上げ

これまではつやなしの箇所にはウレタンニス、ツヤありの部分にはラッカーを使ってたけど、今回はトップコートも採用した。 服や肌のツヤなしの部分はトップコート、靴や目・リボンなどツヤあり光沢強めの部分はラッカー、髪はツヤあり光沢弱めでウレタンニスというのがだいたいの使い分け。

今までは服と肌もウレタンニスを使ってたけど、色が若干にじむのと色が黄ばむっていう問題があったので、薄い色かつ色にじみが目立ってほしくない箇所にはトップコートを使うことにした。 これのおかげで仕上がりが良くなった。 ウレタンニスは扱いが難しいってようやく気づいた。


まとめ

ざっとそんな感じかな。 反省ポイントについては、着色には100均のじゃなくちゃんとした絵の具を使えばよかったとか、エッジのヤスリがけが上手くできなかったとか、細かいところでミスったなあってところは結構あるし、もうちょっと時間を多めにとればよかったとか、挙げればいろいろあるけど、全体で見れば概ねよくできた。

先にも書いたように出来上がったときの満足感は高かったし、完成したものを眺めて可愛いなぁって思えるものが出来たのが嬉しい。 誕生日記念として、すごくいいものが作れた。

同じ設計のものを3体も作ってきたから、そろそろ違うものも作ろうかなとは思ってるけど、この設計でまた別の子も作りたいし、智絵里も今度はステージ衣装のものに挑戦してみたかったりもする。 3体並べて見てると楽しいからもっと作りたくなるんだけど、問題は置き場所なんだよな。 置ける所が少なくなってきた。