第18話 「A little bit of courage shows your way.」

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感想

今回はかな子と智絵里の二人がこだわりとして持ってたもの、頼りにしてたものを少し変えることになったけど、不安やプレッシャーがある中でこれまで頼りにしてきたものを少し変えなきゃいけない状況になったとき、そこで本当に必要なものは少しの勇気だと気づかせること、それに気づいて乗り越えたというのが今回のサブタイトルを踏まえた上でのあらすじになるのかな。

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かな子で言えば甘いものがあれば頑張れた、智絵里で言えばかえるさんのおまじないや四つ葉のクローバーがあれば頑張れた。 これまではそういったものがあれば上手くやれてこれたけど、かな子の場合はそれじゃダメだと思い直してお菓子を食べるのをやめて、智絵里の場合は逆にこれまで以上にそれに頼ろうとした。 甘いものもおまじないもクローバーも、言ってみれば本来必要だった「勇気」の代わりとしての側面が大きかっただろうけど、それに頼らない/頼れない状況になったとき、これまでかわりとして使ってきたそれら代替物ではなく、本当に必要だったほんの少しの勇気を引き出させることで乗り越えさせる。 そういったことが今回Pが二人に新しい挑戦をさせる上で狙ったことだったと思うし、実際そうしてまた一歩踏み出せた。 智絵里もかな子も歩みはゆっくりな二人だけど、それでも着実にまた一歩進めた。

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CANDY ISLANDというユニットの中で見れば杏という存在もかな子・智絵里の二人が頼ってきたものだったろうから、Pもそれを踏まえた上でインタビューを「今の二人に必要な仕事」と言ったんだろうなと思う。

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智絵里は特に、「なんでやねん」の話になった時、すこしだけ表情が曇って困り笑顔になってたから、杏に助けられてること、杏がいなかったらこう上手くはいってないだろうってことを少なからず意識してたんだと思う。 これがかな子と二人だけの仕事となったとき、気負い過ぎてただ頑張ろうとするだけになってしまった理由だったんだろうね。

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一見二人を影で支えてるように見える杏も、しきりにかな子と智絵里を心配してたからそういった部分はあっただろうし、CANDY ISLANDとして3人が上手くいってたとしてもそこで安定したままで留めない、少し形を崩すことで個々の課題をクリアさせてく。 加えて先に書いたような二人が頼って大事にしてたものを尊重しつつもそれに頼りきりにさせないようにする。 杏・智絵里・かな子それぞれでの自立が今回のテーマになってたのかな。

Pを含めた四人の象徴だったかもしれない四つ葉のクローバーだけど、一つ離れても大丈夫。

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頼りにしてたものから離れるのは怖かった、というのはだいぶ智絵里だけに偏った捉え方ではあるけど、それをちょっとの勇気で乗り越えた回。



四つ葉って見つけようと思って探しても見つかんなかったりするけど、探そうと意気込んでない時だとふと見つかったりするし、探すの諦めようかと思うと見つかったりもする。

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「見つける」じゃなくて「見つかる」こともあるなと思う。 智絵里は最初から目的をもって何か見つけようとするよりは、ふと見つけたものに後から意味を見いだしてくタイプの子じゃないかなあと思う。 今回の話と無理やり絡めてひとつ言うとするなら、四つ葉のクローバーを見つけたら、次は少し勇気を出して違うところを探しに行けば、もっと違う素敵なものが見つかるかもしれないよ。

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ほらね。


次回予告

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今回は笑顔を見失ってたけど、次は何を見失うんだろう。

今回一番好きなシーン

今回もうひとつあったテーマの「笑顔」。

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9話サブタイの「“Sweet” is a magical word to make you happy!」で思ったことをここでもまた思ったね。 今回は“Sweet”よりは「笑顔」になるけど、この二人の笑顔を見てると幸せな気持ちになる。 幸子から言われた言葉でかな子が笑顔になって、ようやく智絵里も笑顔になった。 それで智絵里も周りを見れてなかったことに気づいて、「今度こそ」と笑顔で意気込めたこと、今回はここが一番好きなシーン。

それまで智絵里は自分のことで精一杯で周りを見れず、目的も忘れてただ頑張ろうと意気込んでたけど、「笑顔でみんなに幸せな気持ちを届けたい」って9話で智絵里自身が言ってたことに一度立ち返って次に進んでいったことが何より嬉しかったね。 智絵里にとっての大事な気持ちだろうから、それはこれからも忘れずにいて欲しい。

スマイルマークの付いたキャンディー、“Sweet”の「かわいい」と「甘い」の両方の意味が表わされたようなキャンディーがきっかけで二人がまた笑顔になったのを見たときには幸せな気持ちになって、“Sweet” is a magical word to make me happyだなあと思った。

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今週のちえりん

他の細かいところも含めてあとで個別に一本書こうかと思うけど、そのうち一つだけ。 見たかったものが見れた場面がこれ。

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Pと二人で四つ葉を探すの図。 この二人で、というかこのPが智絵里と四つ葉のクローバーを探すとしたらどんな風になるかっていうのは想像つかなかったし、もしあるならどう描いてくれるかっていうのがこのシリーズで期待してたものの一つだったけど、なんとも心がほっこりする和やかなシーンだった。 そういえば結局今回の話は京町ではなかったけど、それで見たいと期待したようなものはここでだいぶ見れたように思う。

優しいPで良かったなあ。