“『Tsubasa』 緒方智絵里” 制作後記

智絵里の誕生日に合わせて動画をアップしました。

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以下はその制作後記です。 制作に至るまで、この動画でやりたかったこと等を書いてますけど、解説とか裏話とかそういうの読みたくねえって人も多いだろうから、以下続きを読むで封をしときます。 写真の下に本文が続くので、興味ないやって人は可愛い可愛い智絵里の写真に和んだらタブ閉じてください。

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こっから本文。 だいぶ長い。 こういうのを書くのは苦手だしあんま表に出したくない個所もあるんだけど、この手の動画を作るのは始めてだったし、このあと書く理由もあってちゃんと書き残しておこうと思う次第。


選曲について

まず、曲は朝倉ゆかりの『Tsubasa』。

Tsubasa

Tsubasa

TVアニメ「バトルアスリーテス大運動会」のOPテーマだった曲。 アニメの1話(OP含む)はここで見れます。

アニメのあらすじと曲についてはこちらで分かりやすく解説されてるので、ざっと読めば大雑把なイメージはつかめるかと。

アニメソング綺譚(きたん)〜レビューの覇道〜:『Tsubasa』<朝倉ゆかり>

で、この曲はjewerlies 002のカバー曲として智絵里にリクエストした曲でもあったんだけど、結果はCDを聞いてご存知の通りこの曲は不採用。

アイドルマスター(THE IDOLM@STER)公式ページ|日本コロムビア|2014.11.01 News

採用されなかったなら仕方ないと思ったのと同時に、一方この曲で智絵里の動画でも作れたらなというのは選曲した当時から考えてた。 その後、今年の智絵里の誕生日は何をしてお祝いしようかと思ってた時に再びこの曲が思い浮かんで、それがスタートラインになった。


制作開始に至るまで

この曲で動画作りたいなとぼんやり考えながら、智絵里フィギュア連れてピクニックしたり、G4U!Vol1の大きな木の下で智絵里を撮ったりしてるうちに、徐々にイメージが出来てきて、ある日布団の中で考えてたらふと突然この曲を使ったPVのキモになるような演出が思いついた。 そこから楽しくなってきてアイディアが広がっていったので、ノートを取り出してその時思いつく限りのアイディアを一気に書きだしてメモした。

今までもこういう風にイメージが膨らんで、こんな動画を作ってみたいなっていうのは思い浮かぶことは多々あったんだけど、毎回かかる手間を考えて作り始める前に挫折するか、思い浮かぶところまでで満足して作るに至るほどの意欲は膨らまないかだったので、実際形にするってことは無かった。

ただ今回に関してはここで作らなきゃいつ作るんだっていう思いが強かった。 今のこのタイミングは逃せないなと思った。 その理由は大きく次の3つ。

1つめが、アニメが13話分放送されて、G4U!が出て、使えそうな素材*1が十分揃ったから。 G4U! Vol.1で大きな木の下で撮影できるっていうシチュエーションが使えるようになって、今回のイメージに沿うものが出てきたというのが大きかった。 作る上で必要になるものが揃ったタイミングということ。

2つめは、時期的な理由。 智絵里の誕生日が6月で、この時期は10thを控えてイベントやその他展開に若干落ち着きがある、アイマス的には時間的余裕があるだろう時期で、何か作る方に時間をまわすにはちょうどいいタイミング。 加えて、シンデレラガールズのアニメも分割になったことから、6月は1stシーズンと2ndシーズンの合間になってる。 分割で放送されることは当初予想してなかったけど、物語の進行が一旦停止して、その延長あるいは異なるイメージを想像する余地が残されたままになった。 作れる余裕(あるいは猶予)が出来たタイミングということ。

3つめは、アイマス10周年を迎える記念の年ということ。 10周年にかこつけて何かやりたかった、何かアイマスPっぽいことをやりたかった。 これまでの集大成といった意気込みを込めたものよりは、あとで思い返してこんなことやったなぁって思い出として振りかえれるようなもの、形に残るもの。 その一つとしてここでひとつ動画を作って残しておくのはちょうどいいなあと。 普段は基本受動的な関わり方しかしてないけど、7周年の前後にもラジオにお便り送るなどアウトプットの種類を増やして能動的な関わり方したことが思い出に残ってるから、そういうことがしたかった。 この時期にやっておくだけで十分意義のあるタイミングということ。

といった3つの理由から、この機会を逃したら次いつやろうという気持ちになるか分からなかったので、やるならこのタイミングでやるしか無いなと思った。



今年の智絵里の誕生日はアニメが一番盛り上がってる時期に来ることになるなとは思ってたけど、同時にアニメのストーリーが6月ごろにどうなってるか分からない不安もあったから、放送形態が分割2クールになって、6月はストーリーの進みが一旦止まった状態になってることは動画を作る上ではだいぶ都合がよかった。 放送中なら「来週どういう展開になるか」と考えながら期待半分不安半分の状況になってただろうし、そういう心揺らぐ状況の中で自分の思い描いたものを一本作りあげるっていうのは出来なかったんじゃないかと思う。 分割2クールという形態になったのは予想外だったけど好機だった。


やりたかったこと・やったこと

この動画で何を描きたかったかというと、概ね以下の通り。 このテキストはカバー曲としてリクエストする際に選曲理由として書いたもの。

歌詞にある「あの大空にあこがれ 風とひとつになれば」などに出てくる風、翼、空、鳥といったキーワードから「風色メロディ」との繋がりが感じられて、まだ羽ばたくことを思い描くだけだった「風色メロディ」の時からは少し進んだ、これから羽ばたこうとする智絵里のイメージがこの曲から思い浮かぶのと、そんな智絵里に向けた応援歌として。

これはリクエストする曲を選んでる間に書いたメモ書きで、選曲理由記入欄にもだいたいこの内容で送ったかものだったと思うけど、今回動画を作る上でもだいたいこの考えで作った*2

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加えて、アニメ1stシーズンを見ていくうちに感じたもの、それを映像にしたかった。 9話の「みんなに勇気もらえたから」という言葉に表れているように、みんなから少しずつ力をもらって、頑張りたい、飛び立ちたいという気持ちが出来て、まだ一人で飛ぶのは怖くても一緒に飛べる仲間がいる。 奇跡を願うだけじゃダメなのは智絵里自身分かってるだろうし、今なら奇跡に頼ろうとしなくても頑張れるはず。 そんな智絵里に、もっと遠く高くまでみんなと一緒に羽ばたいてほしいなっていう希望、そういったものを詰め込んだ。

あとは、ついつい智絵里には今のままでも大丈夫だよとか、少しずつでいいんだよとか、甘やかしいな目線で見守ってしまうんだけど、大事にしすぎるだけではダメだよなあとも思うので、少しだけでも背中を押せるような、羽ばたくための追い風を起こせたらなという気持ちも込めて。

当初作り始めた頃は智絵里だけにフォーカスするか、あるいは他の人物を入れるとしてもCANDY ISLANDぐらいにする案もあったんだけど、「みんなに勇気もらえたから」はその場に居たCANDY ISLANDやPだけでなく、番組出演するにあたってのアドバイスをした未央やみく、さらにそれ以前にデビューしたニュージェネレーションズやラブライカなども含めての「みんな」だろうから、智絵里とシンデレラプロジェクトのみんなという形にした。



全体としては上記のような感じで、部分部分に関しては歌詞に沿うような形で13話までの映像を乗せていく感じ。 その上でこのシーンは外せないなと思った箇所がいくつかあるので、その点について。

1つめは、Bメロに入るところの「Yume」。 使ったのは『お願い!シンデレラ』の「変われるよ」。 ラブライカのステージを見守ってるときの智絵里はギュッと両手を握ってたけど、あのときの智絵里は「あんなふうにできたら、なれたら」という希望・夢を抱いてたんじゃないかと思う。 一方『お願い!シンデレラ』の「変われるよ」のところでは、握った手をほどいて何かに触れる、掴もうとするように見える。 なのでこれをつなげて、「変われたら」という気持ちを智絵里が思い描いているだろう「夢」として使った。 今はまだ夢かもしれないけど、夢の方からも手は差し伸べられてるから、あとは智絵里が手を伸ばしさえすればその夢をつかめるよと、そんな意味合いも込めて。

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2つめは、サビの「風と一つになれば」。 この歌詞に続く部分で『GOIN'!!!』の「さあ 同じ風にノッて行こう」のシーンを使った。 ちょうどここは一人ずつ手を繋いで1つになって歌う場面になってる上、歌詞の「風と一つになれば」と「同じ風にノッて行こう」もリンクさせられるから、これ以上ないシーンだった。 しかもちょうどCANDY ISLANDの3人が手を繋いで羽ばたくような振付にもなってるから、その点でもこれ以外に考えられなかった。 風と一つになり、その同じ風にノッて羽ばたいていけば、きっと新しい世界が見えるよ、と。 今回作った中ではここが一番のお気に入りの場所だから、分かってくれる人が多いと嬉しいなと思う。

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3つめは、サビ終わりの「だれと一緒に飛ぼう」。 歌詞の「飛ぶ」の部分に縄跳びを「跳ぶ」シーンを当てるのはダジャレっぽくなって可笑しくなるかなと、若干迷いもあったのだけど、「とぶ」との符合と映像のハマり具合は良かったし、みんなと一緒になった瞬間としてもこのシーンは良かったので、ここを使った。 GOIN'!!!のライブシーン、あるいは歌い終わった後の1枚絵を使う案もあったけど、「飛んだ」結果よりは「飛ぶまで」の過程の方にフォーカスしたかったので、こっちにした。

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イントロで「Cast a spell on me!」を出して、制服→衣装に変身するところは大運動会OPの再現でもあるんだけど、「Cast a spell on me!」を最初に出すと、見終わったあとに結局魔法とは何だったのかっていう疑問になって困った。 作り始めた当初は、変身する際にただ不思議な光が舞うだけだったんだけど、これを木の葉→光に切り替わるようにすれば「風=魔法」というように見えるかなということに気づいて、ほぼ完成した頃になって作り替えた。

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飛び立ちたい、羽ばたきたいという気持ちを持っていて、一緒に飛べる仲間もいる。 だからあとは風というめぐり合わせ、チャンスを掴めばもっと遠くまで行ける、「奇跡だって起こるよ」と。 全体でそういう流れに出来たとは思うからそれに関してはある程度出来に満足してるんだけど、その合間を繋ぐ部分に関してはだいぶ悩んだし、出来もあんまり自信がない。



1話冒頭の走る智絵里は、智絵里に関して1stシーズンで最も印象に残ってる場面。 何を目指してどこに向かっていくのかは今はわからないけど、走るほどに能動的に智絵里が動いてる姿という点で、いろんな意味が含まれてるだろうし、そこに一番智絵里の未来を感じるところ。 だから、このシーンはどこかしらで使いたかった。

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ただ、この場面を使うにあたって、今の時点で自分がこの場面から感じることと、この先の2ndシーズンで明らかになるだろうこの場面の意味*3が異なってくるかもしれないという怖さはあった。 それでも先に書いたようにここは智絵里の未来を予見したものと思ってるのが現時点での自分の認識だし、智絵里に夢を乗せるならこれ以上の場面はないから、使った。


やらなかったこと

最初はサビに入る箇所で、翼を持った智絵里を描くつもりだった。 PS3アイマス2でエターナルビッグツリー+スクールガールウェア+天使の羽根を使って、髪型が近い律子か背格好が近い雪歩に代役を頼んで、智絵里が羽ばたくようなシーンを作ろうと思ってやってみたけど、絵的にイマイチなものしか作れなかったのでやめた。 曲と振り付けについても、『自分REST@RT』の「大空を飛ぶ鳥のように 翼を広げて羽ばたきたい」の歌詞のところを使えたら最高かなと思ったんだけど、さすがにダンスが早すぎて全然マッチしなかった。 上手く使える人は使えるんだろうけど、今の自分には無理だった。

結局、自己紹介メモが風で飛ばされるシーンを使えばそれっぽくは見えるので、そっちに差し替えた。 アイマスOFAのゲストに智絵里が来てたらそれを使ってたかもしれない。 ただ、6月分で配信される前提で作ってるといざ配信されなかった時に困るから、最初からOFA智絵里は来ないものとして考えてた。 実際6月分で配信されたのはニュージェネレーションズだったからね。 6月が誕生日なんだから6月分は智絵里にしろってアレほど言ってきたのにそれをやらないバンナムは×××××。



気力的にも素材的にも、当初からフルサイズでは作れないだろうなと思ったので、最初からOPと同じTVサイズの尺、約1分半でやるのは決めてた。 9話や13話でCANDY ISLANDのダンスシーンがあれば、あるいはOFAゲストに智絵里が来てれば、素材の面では2〜3分のものを作るには足りてたかもしれないけど、それでも多分フルサイズでは作らなかっただろうなと思う。

2ndシーズンが終わったころならフルサイズ作れるかもしれないけど、ストーリーが完結してるとなると智絵里はもうこの曲のその先を飛んでるだろうから、作れないし作らないと思う。


所感その他

1分半の短い動画だったけどやっぱ作るのは難しかった。 智絵里が出てる映像をただ並べるだけのものなら簡単だったろうけど、少なくともそれっぽくは見えるような順序に並べるだけでも難しかった。 上手くはまったなと思える部分とそうでない部分は半々くらい、見せ方がいまいちだとかもっと上手くできないかなと思う部分もある。 加えて、出来上がった動画だけを見て言いたいことが伝わるかどうかという点に至っては、全然自信ないね。 だからこういうのを作るところまでは楽しいけど、それを表に出すのは毎回しんどい。

ただ、以前動画を作った時は出来上がりに全く満足感がなかったし、アップしたあとも徒労感しかなくてもう次は作りたくないってくらいだったけど、今回は作ってる間はもちろん楽しかったし、作り終わったあともまた近い内になんか作りたいなと思えるレベルなので、その程度には前進できたかなと思う。



今回は途中で心折れずに作り切るのが目標だったのだけど、心折れそうなときにはこの2つの動画を見てた。

作ってる最中、自分の中の視聴者的視点が「これ面白いの?」ってたびたび言ってきて作るのを邪魔してくるけど、そいつらを黙らしたいときに見てた。 エミネム先生の言うとおり、まずはやりたいようにやる、それをやりきりたかった。

もうひとつ、先生の教えにしたがって今回は制作途中に客観的意見ももらった。 おかげでイケてない部分を見つけることはできたものの、それをより良く直せたかどうかについては正直わからない。 前のままのが良かったか判断つかない。 ただ、どう直すべきか考えてるうちに見せ方について一つ掴んだことはあるので、それだけでも事前に見てもらって意見をもらえたのは良かった。


結び

誕生日記念に動画を作ったということでそれについてここまでいろいろと書いたけど、結局のところ動画じゃなくてもよかった。 みんなの気持ちに応えようと頑張る智絵里を見て、ただそれを見て終わるだけじゃなく、何かしたかった。 気持ちを伝えたい・届けたいという智絵里に、それがちゃんと届いたよと応えてあげられるような何かがしたかった。 だから動画じゃなくてもよかった。

動画という形を選んだのはこれまでやってみたいと思ってもやらなかった、でも智絵里のためならやれそうと思ったからだけど、ひとつ、智絵里が届けようと精一杯頑張ってきたのを見てきた以上は、自分が途中で心折れたりしたらそれに応えられなくなるから、動画だろうが何だろうがそれだけは絶対にしたくなかった。

少なくともやりきるところまでは出来たから、あとは智絵里に気持ちが届けばいいなあと思う。



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*1:作品に対して「素材」という表現を使うのはあまり好きじゃないんだけども

*2:中の人要素は入れてないけど、歌詞にある「大空」もこの曲にティン☆ときたポイントの一つではある。

*3:特に左ではなく右に向かって行く意味、アニマスで印象的だった走るシーンと言えば後半OPのCHANGE!!!!で春香が走っていく姿だけどその方向とは逆、またシンデレラ7話でプロデューサーの元から走り去っていく未央とシンデレラたちのシルエットが向かっていくのと同じ方向、そうなってる意味

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