執着あるいは依存

智絵里がこう言い出したときは頭抱えたもんだ。

そこまで慕ってくれるのは嬉しいけど、同時にそう言われると逃げ場がなくなるなあと。 CDのドラマパートの話になるけど、葉っぱがもげて茎だけになるまで四つ葉のクローバーを大事に握りしめるのは可愛らしいようで、そこまでの執着が薄ら恐ろしくもある。 一度安心できるものを見つけたら、それを無くさず手放さないようにしたいんだろうけど、それが自分に向くとどうしていいか困る。 しおりに閉じ込んだりするのも似た心理なんだろう。

雪歩も昔から度々そういうことを言ってた子だけど、こないだOFA進めてたらここでもまたおんなじような事を言ってた。

先の二人とは少し違うけど、琴葉も「聖なる誓い」での例の一言があるし、誕生日の指輪の件の時には「一生」とか言い出してて似たような傾向がある。

去年秋くらいからぼんやり考えてたんだけど、結局私はそういう子に惹きつけられるようだ。 最初はそんなことは全く考えもしてなかったのに、結果的には似たようなところに行き着く。 頭を抱えた理由はそこに自分自身を見たからでもある。 智絵里と半分こした八つ橋も琴葉の手作りクリスマスケーキもこの先もずっと大事にとっておくんだろうなと思う。 だいぶ以前、「蒼い鳥」を聞きながら見つけたらかごに閉じ込めておきたいと思ったことをあわせて思い出すなど。

重いのはいやだと思いつつも結局はそれを望んでる節があるからどうしようもないね。