さえずりの夢、彩とり鳥のセカイ/米澤円

気に入った理由は何かと言えば、ちょうどいいタイミングで聞きたい曲が聞けたからってとこかな。

最近毎週見てる高森奈津美のLady Go!にゲストに来てて、そこで数曲流れたのを聞いて試聴動画見てみたらなかなか良さげで、買ってみたらアタリを引いた感じ。

ちょうど先週〜先々週くらいは雨が多くて気温も低めで気分が沈みかけてたんだけど、そのタイミングに沈んだ気分を上げるには調度良い、激しい曲がたくさん入ってた。 内容をよく吟味した上で買ったというよりは、最近聞いてないジャンルの曲が多そうだし、アルバム単位で聞けるようなものが欲しかったから試しに買って聞いてみようくらいの気分だったんだけど、実際聞いてみたら『キミと世界エレジー』『忘想花』のラジオで流れた二曲以外もどれもよくて、思いのほかいいものを見つけたって気分。 いい曲と巡り合えればいいなと思ったらその期待通りになった。

米澤円って言うとけいおんの憂ちゃんくらいしか知らなかったし歌も聞いたことがなかったから、こういう力強い歌声で歌うってのは知らなかったんだけど、声質も含めてすごく好みにあう歌い方だった。 普通のポップスの歌い方もあれば、『忘想花』みたいなポップスよりはクラシック寄り(っていう表現は行き過ぎかもしれないけど)な歌い方する曲もあるけど、そのどっちを聞いてても聴き心地いい。 基本ロックな曲が多いけど、『擬態スマイル』みたいな電波な曲もあって、そっちだとかなり作ったいわゆるアニメ声で歌ってて、その幅の広さはさすが声優だなあって感じ。 歌声にバリエーションが多くて聞いてて楽しい。

全曲どの曲も好きなんだけど、その中で特に気に入ったものを一曲挙げるなら、『コスモダウト』。 エレクトロサウンドで、星と宇宙をモチーフにした歌ってところがまずもってツボ。 歌詞もサウンドも、歌い始めの方はダークな雰囲気が漂ってるんだけど、サビに入ると上向きになって、音もキラキラした感じになってて、その展開の移り変わりが好き。 メロディーラインもなんとなく90年代あたりのような雰囲気があって懐かしさを感じる。

コスモダウト

コスモダウト

これ以外の曲もだけど、どっか闇を抱えつつも最終的には前に向かって進んでいく感じの曲が多いのがいいね。 曲単位でも、アルバム全体でも、落として上げるじゃないけど、聴き終わったあとに爽快感というか晴れた気分になる。 あと音質的な話になるけど、全体的に音に迫力があって、そこも気に入ってる。 買って後悔したことといえば通常版を買ったこと。 まだ初回版も残ってたからどうせ買うならそっち買っときゃよかった。

普通に一枚のアルバムとしても好きなんだけど、それ以上に最初に書いた通りめぐり合わせの面も大きい。 アルバム自体、雨音から始まって、最後の曲がヒグラシとグラスに入れた氷の音で終わるんだけど、その流れがこのアルバムを聴く前後の状況・気分とシンクロしてたっていうのも、このアルバムを聴く上でいい方向に作用したと思う。 この先毎年夏になる度に聞きたくなる一枚になりそう。

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